去年の今頃でしたね。パンデミックが日本に波及し始めたのは。当時は非日常的なニュースのヘッドラインを目にしても「まさか。まじで？」という感覚しか持てませんでした。その後、サンフランシスコ行きのフライトを自らキャンセルした頃からじわじわと実感が湧いてきて、ついに緊急事態宣言。人生初のstay home生活にどっぷり浸かっていた頃、「なんかどうもこれは長引きそうだぞ」という予感がしてマスクを60枚くらいミシンで縫ったことを覚えています。
まだまだ難しい問題が山積みであると同時に、今までの無駄を見直したり、家での過ごし方が変わったり、後回しにしていたことが一気に片付いたりと悪いことばかりでもないように思えます。忍耐、忍耐。このパンデミック、いつまで続くんだろう、ワクチンが行き渡ったあとの社会はどうなるのか、どうあるべきなのか。そして自分はどんな形でこの仕事を通じて貢献できるのか。ぼや〜んと考えていたところ、ジャック・アタリ氏の『命の経済〜パンデミック後、新しい世界が始まる』（プレジデント社）を読む機会があり、ずいぶんと頭が整理されました。むしろ、この状態はいつまでも続かない。妙にこの生活に慣れて思考停止していた部分があったかもしれないと反省中。これからはもう少し未来のことも考えて行動しようかなという気持ちにさせてくれる本でした。自粛期間中にA4の裏紙に描いた絵とともに。