✨クリエイティブ系の通訳をするときは、「それってどんな感じ?」を伝える瞬間、めちゃくちゃ気をつかいます。例えばアートや音楽、写真や映像、ブランドの世界、消費者の反応など、とにかく人間の感性に関する言葉ほど「ブレ」や「ゆらぎ」が発生しやすいものはないと思っています。
✨通訳が終わった後で、お客様から「ケバいとハデってどのように訳し分けましたか?」と確認が入ることもしばしば。「えーっと、あのときはなんとなくこう訳しました」なんて答えようものなら、通訳者の私見が混入してしまった証拠。だから事前準備の段階で「pretty=キレイ」「beautiful=美しい」と記号のように定義し、訳に一切のブレが出ないよう規律正しく言葉を置き換えていきます。右脳な話ほど左脳で冷静に。
✨この時、日本人が多用する「かわいい」は実に多種多様な意味合いを持ちますので、訳はケースバイケースになります。突然出た場合は、その人の真意を文脈から瞬時に読み取り、cuteなのか prettyなのか adorableなのか、明確に区別していきます。どうしても真意が読みとれない場合は、あてずっぽうな訳をせずに、堂々と「Kawaii💕 」とそのまま訳します 😆 !いいんです。Kawaiiという日本文化をどう解釈するかは通訳者が出しゃばるところではなく、お客様の判断ですから。