通訳技能

通訳者の頭の中

 

今日は通訳者の頭の中を紹介します😊。これはテクニックを説明する際、いつも描いている図です。
通訳中は「聞きながら話す」モードに入っていますが、この時、脳は”スプリットアテンション(split attention)”の状態になっていて、トータルで100ある attention(注意・意識)を、聞く、話す、などの動作に split(分配)しています。
例えば、25%はリスニングに、25%は記憶作業に、30%は構文&ワードチョイスに、20%はスピーキングに、と神経を分配し、全ての動作を同時進行させることによって情報処理していく感じです。
通訳がうまく行かないときは、①〜⑤の動作のどこかで情報フローが滞ってしまっている状態です。そんな時は、通訳しながらも冷静に原因を見極め、例えば「まずい!リスニングが出来ていない!」などと自覚し、立て直しを図ります。
①〜⑤の動作は、それぞれにトレーニングの方法がありますので、自分の弱点はどこかな?と見極めて個別に強化をすれば、上達が速くなります〜👍
具体的なトレーニング方法は、また別の機会に^^
https://mainichi.jp/graphs/20170602/hrc/00m/200/001000g/4